Design Thinking (d.School) で学んだこと

Aki Machida

Silicon ValleyにあるStanford Graduate School of Business のd.Schoolで


何を学んだのか?

実務で役立つのか?

日本式と何が違うの?


について語ります。


ちなみにGSBのお申し込みはこちらです。

https://grow.stanford.edu/browse/


冒頭の写真は2024年9月に行われたBootCamp#44での12チームのうち、私が参加したNavyBlueチームとアダム先生です。日本からも企業派遣でお一人メンバーに入ってます。他はインド、台湾、サウジアラビア、シカゴから来た、全員全く見ず知らずのメンバーです。もちろん朝8時から夜まで100%英語。


私は67歳でStanford d.schoolのDesign Thinking Bootcampに自費参加しました。
Silicon Valleyで24年仕事をしてきましたが、それでも衝撃を受けました。

なぜなら、そこは「単なる学びの場」ではなく、 「即実践出来る考えの習得場所」だったからです。


たった4日間にもかかわらず、目の玉が飛び出る費用がかかりました。ほとんどは企業派遣で、JETRO支援による日本の学生起業家集団(殆ど帰国子女)も来ていましたが、私と同様に自費で来ているメンバーもいたので、とても良い経験になりました。もちろん私が最高齢でした。笑

でも、アメリカでは気にする人はいません。そこがいいですよね。


なにより、コンサルタントとしての自己投資です。


45年前にHewlett・Packardの日本法人に入社以来、Stanfordは身近で遠い存在だったのに、遂にStanfordのロゴのシャツを着れるようになりました。特にStanfordBusinessのジャケットを着ているだけで、CESの会場では会話のきっかけになるなど、効果が顕著に出てきました。


デザイン思考に関してはアマゾンから本が出ていますので、ざっと内容を確認することは出来ます。


内容によると「ユーザーの視点から課題をとらえ、共感を出発点に創造的な解決策を導く問題解決のアプローチ」とありますが、本を読んだだけでは泳げないし、自転車にも乗れないです。


あそこは世界中から集まるビジネスパーソンを実践で鍛える場だったのです。



YouTubeでこの本の概要紹介もあります。

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=QjqATUHrvqk


また、こんな紹介もあります。

デザイン思考とは?基本の5つのプロセスと実践方法をわかりやすく解説|Canva(キャンバ)


でも、本当に重要なことは、頭でわかっても実践なのです。


やはり一週間かけてスタンフォード大学キャンパスでオンサイトのブートキャンプ講義を受けに行ってください。2000円の本の 1000倍くらいします。でも、それだけの価値はあります。


さて、私がここで何を勉強し、学び、発見をしたのかを書き留めます。


私は元々勉強が嫌いで、好きなトピックにはアルファ波を発して、のめり込みます。しかし、興味の沸かないものはたとえ一番前の席に座って黒板や先生を注視していても、頭では全く他のことを考えるという特技を持っています。


日本語で聞いている時は頭の中のバッファが大きいので、ハッと我に返ったときに頭の中で言われたことを巻き戻して理解する芸当は出来るものの、英語だとバッファが小さいので、聞き逃すと取り返しがつきません。


4日間まるまるこの歳で集中力を高めて参加できたことは奇跡に近いほど、面白い内容でした。


以下、本には載っていない、私の視点による全体像です。


STEP-1 ENPATHIZE(共感)フレーミング

課題提供はボトムアップとトップダウンがあります。本当はどちらでも良いのでしょうが、トップダウンで進めたほうが、評価はされやすいです。ブートキャンプでは抽象的な課題が与えられます。デザインシンキングはユーザ視点による顕在化していない問題点の発見ですから、Who-What-Howの観点から、まずインタビューからスタートです。


本来はペルソナを定義して問題探しの的を絞ったほうが良いです。


例えば、高齢者向け製品”を作るなら、 会議室で議論する前に、 実際に高齢者の家へ行き、 冷蔵庫の開け方や歩き方を観察するのです。


ブートキャンプでは実際にスタンフォード大学構内に出て、ランダムにインタビューを行います。文化も考えもアプローチも違うチームメンバーです。


はっきり言って、街頭でのナンパに近いです。相当勇気が要ります。大学内なので、かなり皆さん協力的です。これはびっくりしました。でも、何故か私が先鋒。年寄りで丁寧な聞き方をするからでしょうか?

日本でこれやったら警察呼ばれます。笑。

とにかくインタビューで課題に沿った、でも雑多な意見を集めます。Divergeです。


STEP-2 DEFINE(定義)フォーカス

集まった意見から「何故、何故」を繰り返すと問題が浮き上がってきます。


デザインシンキングによる問題の定義化はフィッシュボーンとは全く逆のプロセスで、魚の頭を探すのです。


DesignThinkingで言うConvergeです。


これで "How Might We (Do What) for (for Whom) in order to (Benefit, Gain Or Result We Would Like to See)?" というフレームワークが書き出せます。


STEP-3 IDEATE(アイデア出し)ディスカバー

そして、今度は解決策の模索でストーリーや仮説を出し合います。発散するので、Divergeです。


ここでは日本人得意のブレインストーミングとFishBoneやブレインマップが使えます。優越感。


そしてまた、確証を得るためにスタンフォード大学内に出て、ランダムにインタビューを行います。問題探しの時の人はもう居ませんから、別の人に勇気を出して聞きまくります。大学内なので、本当に皆さん協力的で助かります。



次のプロセスはもうわかりますよね。「解決の定義」です。ここでは要求品質表でランキングできます。試作に入る前の2度目のConvergeです。


一連の作業が終わったところで、発表会です。あくまでも勉強会なので、得票が一番多かったチームに賞品が贈られます。


日本のQCですと、リーダーやシニアの方がConvergeしてしまうのではないでしょうか。USの場合は、発言したくてたまらない自己主張の強いメンバーが集まっていますから、リーダーの偏見やバイアスで進めることは難しいです。特にサウジアラビアから来た投資家の若い女性は強かったです。 


STEP-4 PROTOTYPE(試作)クリエイト

解決に至る試作をこしらえて、また外に聞きに行きます。手書きの場合もあるでしょうし、ありあわせの材料で具現化する場合もあるでしょう。日本だと馬鹿にされない程度に仕上げて試作を作るのでしょうが、もともとダメだしされるのですから、時間優先です。


殆んどの場合ボコボコにされて帰ってきます。何回も修正がかかることはお分かりでしょう。これをイタレーションとかPIVOTと言いますが、時間の限られているBootCampではそこまでやりません。実際の場ではこれで相当凹むんでしょうね。


STEP-5 TEST(確認)バリデート

その代わり、最終日に、d.Schoolに見学に来たツアーの参加者に課題を与えて、習ったことを教えて、解決策を導き出させるのです。


この勉強会に参加したBootCamperは、終わった後は、それぞれの国の、それぞれの属する組織に戻って、何を学んできたのか、実践して、啓蒙するとともに、実際に問題を解決し、d.Schoolの良さを広めるのでよう。


以上、お分かりいただけましたでしょうか?


私の学びは、「DesignThinkingはユーザに寄り添って、問題と解決方法を探ってゆくプロセス」だということです。


なお、他の人はどう感じて、何を学び取ったか、私とは違う見方をしていると思います。このd.School紹介のYoutube  https://d-school-starter-kit.mystrikingly.com/

でも一分後辺りに参加者の話が出てきます。自分の考えの延長ではなく、三角形の対辺の位置的な、違う考えにも遭遇します。重要なのはそれを否定することではなく、新たな発見として、受け入れることです。


世界中から来ている人たちと、意見をぶつけ、飯をともにし、エンジョイできます。1週間とは言え、日本で流石にこんな環境は得られないでしょうね。高いですけど、揉まれてみて下さい。


まとめ

私のコンサルは知見に基づいた溢れ出るアイデア(くだらないのも沢山ありますが)を提供しています。


あなたの会社では、「正しい答え」を探していますか?

「本当に人が困っていること」を 観察していますか?


分野が全く違うと難しいですけれど、壁打ち相手としてお試し頂ければ喜んでお手伝いいたします。


Written by Aki Machida 町田 晶弘

25 years in Silicon Valley

Product marketing / Startup / Deep-tech business development


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(while traveling to Japan +81-80-5407-2560)

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